高齢者の生活体力調査報告(<特集>総合センター化記念-教育臨床,総合的な学習,情報教育-)
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概要
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W県H市の高齢者の生活体力を測定し,全国版評価基準値との比較から特性を見たところ,有意に低い値を示したのは男女とも歩行能力である。また,有意差は見られないが三段階評価のA判定:「良好」とC判定:「要トレーニング」の比率に着目して全国版基準値と比較すると,起居能力は,男女全年齢階級の「良好」は16.3%,「要トレーニング」は55%と低い者の率が目立つて高いことから起居能力はかなり低位といえる。歩行能力は,「良好」は0%が目立ち,平均値は4%,逆に,「要トレーニング」の平均値は88.3%を示し,歩行能力は顕著に低い。手腕作業能力は,「良好」は9.3%に対し,「要トレーニング」は59.7%であり,かなりの低位である。身辺作業能力は「良好」は36.3%,「要トレーニング」は25.8%でほほ同程度であり身辺作業能力は全国並みといえる。次に,椅子片足立ち上がりは,全年齢での不可能な男性の平均値は23.9%,女性の平均値は13.2%と女性の方が低く脚筋力は女性優位である。身長,体重は男女とも加齢に従い低い値を示している。体脂肪率は男性の場合,60-64歳階級が一番高く加齢に伴い低下している。女性の場合,60-69歳にかけ体脂肪率は高くなり,70-74歳でピークを示し,あとは低下している。また,「肥満」の判定者は女性に目立った。
著者
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