イングランドの小学校における美術教育と環境造形学習
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概要
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本研究は,イングランドとウェールズのナショナル・カリキュラムの学習内容をもとに,環境造形学習がイングランドの小学校美術教育においてどのように行われているか調査検討し,その教材としての意義について考察したものである。都市学習を中心とした身の回りの環境をよくするための環境教育が活発に行われているイギリスにおいて,学校教育の中でも子どもたちの身近な環境をテーマとした学習は広く行われており,それが子どもたちの様々なスキルの修得とも関連しながら,教育の中に位置づけられている。また,美術教育においては,環境をスターティング・ポイントとする学習が多く見られ,美術的アプローチで環境から学び,よりよい環境を求め,さらに環境に美術的表現を通して働きかける学習が組み立てられている。このような学習は,個人的な表現に偏りがちな日本の美術教育の教材に,様汝なシンキング・スキルを使うことの必要性を示唆し,社会における美術の意味を再認識させるものとなる。
- 上越教育大学の論文
- 2005-09-30
著者
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