歩行訓練を受ける患者における個人背景と体験の自己効力感への影響
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概要
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本研究では、基本動作である歩行に障害が生じた患者を対象とし、個人背景や体験が自己効力感に及ぼす影響を明確にすることを目的とした。自己効力感を測定する尺度として、Banduraの提唱する自己効力感への影響情報をもとに作成した自己効力感評価表と板野らによって開発された一般性セルフエフィカシー尺度の修正版評価表を用いた。そして面接や看護記録によって得られた個人情報から自己効力感に影響すると考えられる10個の対象の属性項目との間でMann-Whitney及びKruskal-Wallis検定を行い、個人背景や体験の影響を検討した。その結果は以下の通りである。1.患者が感じていた自己効力刺激要因のうち「代理的経験」と「生理的・情動的状態」は少ない傾向が認められた。2.対象の属性項目の「言語的サポート」と複数の自己効力評価項目との間に有意差が認められた。
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