ウェブサイトにおける統合されたマーケティング・コミュニケーション (IMC) (1) : 上場企業を対象とした実証分析
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概要
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企業が開設しているウェブサイトを効果的なものにするためには, IMC (統合されたマーケティング・コミュニケーション) を取り入れることが考えられる。本稿では, 企業のウェブサイトにおけるIMCの実践, および, その効果など検証するために, 上場企業500社を対象とした質問票調査を行った。調査結果の分析から, ミクロのIMC (プロモーションレベルの統合) だけでなく, 他部門との密な情報交換の実施がコミュニケーション効果や企業の業績, ブランド構築にプラスにつながるという結果が得られた。しかしながら, 他部門との組織を一緒にすることは, マイナスの結果につながっていた。一方, ウェブサイトにアウトサイド-イン志向を取り入れることも, コミュニケーション効果・企業の業績と結びついていた。IMCの議論では, コミュニケーションを効果的にするために組織統合が求められる。ところが, ウェブサイトに関しては, それと業績にマイナスの関係がある。つまり, ウェブサイトにおけるIMCでは, 組織統合をしないほうが適切ではないかということである。
- 愛知学院大学の論文
- 2005-09-30
著者
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