中国経済研究の地域区分に関する産業連関分析(侘美光彦先生追悼記念号)
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概要
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「東部」、「中部」、「西部」という3地域区分の方法は、中国中央政府が1980年代後半はじめて提起したものである。ところが、この3地域区分は「改革・開放」以後今日までの中国における地域別の経済発展と経済成長の実態と符合するものだけでなく、経済学的根拠をも持っている。本稿では、中国29省・市・自治区の産業連関表および産業連関分析の理論に基づいて構築した計測モデルを用いて3地域区分についての経済学的根拠を示している。その結論として、海外との経済的結びつきを念頭において中国における経済的地域格差を考察する場合、「東部」、「中部」、「西部」の3地域区分は中国経済の発展と成長の特徴を捉える上で有益な方法だということである。
- 立正大学の論文
- 2005-01-20
著者
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