生物リズムと歯科矯正治療
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概要
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日内リズムは骨の生理学においても基本的な特徴の一つとして位置づけられている。様々な矯正装置あるいは整形装置によって生み出される外力に対する生物学的反応, 特に歯槽骨, 縫合部, 下顎頭部における機械的刺激による骨のモデリング/リモデリング反応は, このような力が適用される時間帯に依存して変動する可能性がある。ラットを用いた一連の実験的研究の結果, 矯正力や顎整形力に対する歯周組織や顎骨の反応性には極めて大きな日内変動が存在すること, これらの外力は動物の休息期に適用した方が活動期に適用するよりも効果的であることが明らかとなった。また, 雌のラットを用いた研究では, 矯正学的歯の移動に性周期に依存した変動があることが証明された。これらの結果は, 骨の成長や代謝にみられる周期的変動が歯科矯正治療に影響を及ぼす可能性のある重要な因子であることを示唆している。
- 東北大学の論文
- 2003-12-30
著者
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