本学における小児期感染症に対する安全対策の現状と今後の課題 : アンケート調査と抗体価検査の実態から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿は、小児期感染症に対するアンケート調査(以下アンケート調査とする)と抗体価検査の実態について、本学の過去3年間の取り組みを分析したものである。その結果以下のことが明らかになった。1.アンケート調査結果から、1)罹患歴について不明な学生は少なかった、2)麻疹の予防接種有は77.4%であり、定期接種にもかかわらず予防接種を受けていない学生がいた、3)風疹の予防接種有は36.5%と少なかった。2.風疹の抗体価は抗体価が高い学生が多く、予防接種対象者は少なかった。3.アンケート調査と抗体価検査結果は一致しない傾向が見られた。4.アンケート調査を行うことは、小児期感染症に対する自己管理対策の指標となる。しかし、より確実な安全対策としては抗体価検査が必要である。そのための経費および予防接種対象者への指導の方法は検討を要する。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 2005-03-15
著者
関連論文
- 予防接種対象となっている小児期感染症に関するA県の看護教育機関に在学する1年生のとらえ方
- 看護学生の小児期感染症に対する感染予防の取り組み(第1報) : A県看護教育機関の調査から
- 看護系短大生の学生生活におけるコミュニケーションの実態 : 九州大学コミュニケーションスケールを用いて
- 在宅高齢者のQ.O.L : PGCモラールスケール・フェイススケールを用いた調査から
- 本学における小児期感染症に対する安全対策の現状と今後の課題 : アンケート調査と抗体価検査の実態から
- 対人関係能力の育成に構成的グループエンカウンターを実施した授業の効果 : 看護学生の感情に着目して
- 構成的グループエンカウンターを活用した看護基礎教育における対人関係能力の育成 : 不快の感情を持つ他者理解
- 麻疹・風疹・水痘・ムンプスに関する抗体価検査法の妥当性と感染予防対策 : 看護学生の3年間の縦断調査から