「こころのケア」を取り入れた赤十字災害救護訓練構築のための予備的研究
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概要
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災害時の被災者および救護者へのこころのケアを取り入れた日本赤十字社の救護訓練を構築する資料を収集する目的で、救護訓練参加者にアンケート調査を行った。その結果、72名から回答を得た。回答者の職種では事務員が最も多く、次いで看護師、医師、ボランティア、薬剤師、技師、ソーシャルワーカーであった。実際の救護経験の有無については、約60%が実際の救護経験を持っていなかった。こころのケアが必要な場面として、「重症エリアと中等症エリアの家族」に対してというものが多かった。傷病者白身に対しては、軽症エリアで多かった。救護者のどのような対応がこころのケアになるかについては、「声かけ」「安心を与える態度」「傾聴」などであった。救護者に対してもこころのケアが必要と認識されていた。救護者のこころのケアに必要な体制としては、救護班要員の研修・教育、早めの任務交替、明確な指示、デフユージング、デブリーフィング、カウンセリングなどがあげられていた。こころのケアに必要な人材としては、精神科医・臨床心理士など「心の専門家」といわれる職種をあげる人もいたが、訓練された入であれば職種は問わないという人もいた。
- 日本赤十字秋田短期大学の論文
- 2005-03-15
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