学習過程における動機づけの縦断的研究 : インタビュー資料の複眼的解釈から明らかになるもの
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概要
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第2言語習得学習の過程は、さまざまな要因の影響を受けると考えられる。今回は、一人の日本語学習者についての資料をもとに、学習者の個別性要因の中の動機づけに関する縦断的調査・分析を試みた。その結果、学習者の動機づけに学習環境要因の中の友人の存在が強く関わっていることが明らかになった。すなわち、友人に対して負けたくないと感じるライバル意識が動機づけとして考えられること、それによって、従来のカテゴリーでは困難であった学習者の行動が説明可能になることが示唆された。また、動機・動機づけのような学習者の情意面に関わる調査・分析の場合、被調査者本人の自己報告だけでなく、第3者の視点をもとり入れた複数の視点による解釈・分析が有効であることも確かめることができた。
- 人間環境大学の論文
- 1999-06-20
著者
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