ダンツィークの統計学への貢献
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ジョージ・ダンツィーク(George Bernard Dantzig)は修士号修得以降にワシントンの労働統計局に勤務していたが,ふとしたことでカリフォルニア大学バークレー校に行ったネイマンの下で Ph.D. を目指すことになった。本稿ではその時代に遅刻が原因で黒板に書いてあった未解決問題2問を宿題と思って解いた彼の若き日の統計学への貢献について述べる。一つはt検定の改良が不可能であること,もう一つは Neyman-Pearson の補題の必要十分性に関する問題である。 ダンツィークは後の空軍時代に考案した線形計画に対するシンプレックス法で有名で「線形計画法の父」と呼ばれているが,スタンフォード大学教授以降も晩年迄温和,研究熱心な人として知られている。昨年5月にパロ・アルトの自宅で惜しまれながら逝去された。
- 2006-06-08
著者
関連論文
- Nash 均衡の計算複雑度について
- Farkasの補題について
- 現代暗号の数理
- Farkasの補題再考
- ダンツィークの統計学への貢献
- 生産理論に関する或る考察
- 一般均衡と数理計画 (経済学部50周年記念号)
- 混合整数計画に対する弱双対定理 (最適化の数理とアルゴリズム)
- 離散最適化に於ける弱双対定理
- 準凹計画とその応用 (最適化のための連続と離散数理)
- 3Y-1 野球の評価モデルについて
- 半無限計画に対する信頼領域法の拡張について(最適化の数理における離散と連続構造)
- 区間方程式の解について(数理計画モデルにおける最適化理論)
- 「ORの計算環境」研究部会終了報告(部会報告)
- マルチメディアと現代解析 : 画像圧縮の話題から
- 静学モデルの或る一般化について
- 2集団マッチングについて : メカニズム・デザイン
- 生産理論に於ける安定性 (最適化の基礎理論と応用)