海外派遣者事前研修の新動向 : 6社の聴き取り調査をベースにして(2004年度日本経営教育学会第50回全国研究大会)
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概要
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経済・経営環境の悪化が, わが国多国籍企業の企業内教育訓練制度の見直しに拍車をかけている。海外派遣者を対象に行われる「事前研修」は, 日系多国籍企業の企業内教育訓練の重要な一環である。近年, この事前研修制度の見直しも急速に進んでいる。このような状況のもと, 先進的な日系多国籍企業を中心に導入が相次いでいる海外派遣者の事前研修が「コーポレート・ユニバーシティ活用型の事前研修」「e-Learning 活用型の事前研修」および「外部委託型の事前研修」の3つである。これらの研修は, それが比較的新しいものであることから, それに関する研究の蓄積は少ない。そこで本報告では, これら3つの新しい制度をみることをとおして, 事前研修の新動向を検討した。その結果, 事前研修の新しい動きを特徴づけるものとして, (1) 従来のものより "個" を重視するようになってきている, (2) 受講者の自主性を重んじるようになっている, (3) 研修の質のアップとコストのダウンが同時に可能となるようなシステムの開発に力を入れている, といった点があげられた。また, 新事前研修制度にはいくつかの限界も指摘された。これらの点を改善していくことが今後の課題である
- 日本マネジメント学会の論文
- 2004-10-08
著者
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