純字資料小考(下)(第I部門)
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概要
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鈍字は漢字を用いた視覚的な文字遊びで、日本語のことば遊びの一種に位置付けることができる。この鈍字についてはかつて拙稿「嘘字・鈍字の世界」(『大阪教育大学紀要(第I部門)』第五十巻第一号<平成13年8月>)の中で、瓦版『大しんぱんどん字づくし』『どん字づくし二編』、錦絵『大しんぱんどん字づくしはんじもの』をもとに、その特徴について紹介したことがある。その際に、『鈍字集』と題された別の冊子本の存在について言及し、別稿で改めて紹介する旨を述べた。本稿は前稿を受けて『鈍字集』を紹介する稿である。ところで、この外題を持つ鈍字資料には二種が管見に入った。そのそれぞれを影印によって紹介する。前号では鈍牙九斎鈍丸『どんじしう 初編』を取りあげたので、本号では残る梅閑人作『鈍字集 初篇』について紹介したい。
- 2005-02-21
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