金融政策の有効性に関する計量分析 : セントルイス・モデルによる検証 (森一夫教授古稀記念論文集)
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概要
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本研究は、ケインジアンとマネタリスト間のマクロ経済政策論争の1つとなったセントルイス方程式(誘導型アプローチ)による政策効果の検証にスポットを当て、再度、このアプローチを1985年以降の激動の日本経済に適用して、金融政策と財政政策の有効性についての検証を試みたものである。その結果、われわれがこれまで得た分析結果(財政・金融政策ともに有効であるなど)と類似した結果が得られたこと、ただし、経済・金融構造の変化を考慮して1999年以降を除く期間であることを報告する。This study pays attention to the test of the policy effect given by St. Louis model (inducement approach) which turned out to be one of the macro economic policy disputes between Keynesians and Monetarists, and then applies this approach to Japanese economy which experienced the agitation after 1985 and tests the effectiveness for monetary and financial policies. This test brought us the similar result to that of the analysis we had made; that is, both the financial and monetary policies were effective. However, the time which this result is applied to covers only the period before 1999 with regard to the change of economic and monetary structure.
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