食品廃棄物の飼料的利用 : 札幌市を事例として
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概要
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わが国の畜産が飼料を輸入に強く依存していることは周知のとおりである。このことは、飼料の量的・価格的条件が海外に於ける穀物市況や為替相場に強く影響されることを意味しているのであり、輸入畜産物との需要獲得競争が激化している状況下で安定的生産とコスト削減が求められているわが国の畜産経営にとって大きな問題である。他方で、廃棄物焼却時に発生するダイオキシンや、焼却灰埋立地から排出される汚水に代表される環境問題に対する意識の高まりから、廃棄物の焼却・埋め立て処理は困難となりつつある。2001年5月に施工された「食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律」は、上記の諸問題を同時に解決することを目的としたものである。よって本稿では、同法の制定・施行にさきがけて食品廃棄物の飼料化に取り組んでいる札幌市を事例として、食品廃棄物の飼料化を図るうえで重要な条件であると考えられる需要確保の問題について分析した。
- 北海道大学の論文
- 2001-12-11
著者
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