非営利組織の自己革新 : 我が国NPOの未来
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概要
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本稿では,岐路に立つ米国の非営利組織(NPO)の未来を検討したサラモンの研究を参考にしながら,我が国のNPOが直面している危機とその克服を目指した自己革新の方法を考察した。今日,NPOは,我が国の経済社会にとって不可欠の存在である。NPOは,高齢者福祉,障害者福祉,自然環境保護,青少年育成,草の根レベルの国際交流等の広い分野で活動を展開し,社会的ニーズの充足と市民の社会参加の実現に努力している。1995 年には,全NPOにおいて214 万人(全就業者の3.5%)が働き,全NPOの経常支出は22 兆円(GDPの4.5%)にものぼっている。しかし現在,我が国のNPOは,(1)資金不足の危機,(2)市場競争の危機,(3)有効性の危機,(4)正当性の危機,の4つの厳しい危機に直面している。これらの危機は,NPOの未来に重大な影響を及ぼす可能性がある。他方,明るい兆候も観察される。そこで,4つの危機と2つの明るい兆候について説明を加えるとともに,自己革新による危機の克服方法について検討した
- 北海道大学の論文
- 2001-09-11
著者
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