臨床実習生のアイデンティティ形成過程と「語り」
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概要
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作業療法の学生は職業的アイデンティティの形成過程で問題を抱えることがあり、それは特に臨床実習中、顕著になる。本研究の目的は、臨床実習における学生(以下臨床実習生)のアイデンティティの形成過程を明らかにし、さらに職業的アイデンティティの形成に必要な要件を検討する。 方法として、作業療法士に半構成的な面接を施行し臨床実習経験を語ってもらった。その臨床実習の経験からアイデンティティの形成過程を分析した。さらに、そのアイデンティティ形成過程のチャートを作成した。 その結果、アイデンティティ形成には「価値観」に関する抵抗があり、そこで、新たな「価値観」の気付きが起こる。それらの過程を経ることにより、作業療法士としてのアイデンティティが形成できた。このことから、臨床の場での他者との交流がアイデンティティ形成の重要な要件であることが明らかになった。
- 新潟医療福祉大学の論文
著者
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櫻井 浩治
新潟医療福祉大学医療学部 作業療法学科
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岡村 太郎
千葉県立保健医療大学健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
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岡村 太郎
新潟医療福祉大学医療技術学部作業療法学科
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岡村 太郎
新潟市医療福祉大学医療技術学部作業療法学科
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櫻井 浩治
新潟市医療福祉大学医療技術学部作業療法学科
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