血清クレアチンキナーゼ活性測定における方法間共通検量用酵素標準物質候補としての管理血清の評価
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
酵素活性値は測定原理や測定条件に大きく依存するため、施設が採用する日常法自体が施設間差を生じる主な原因となっている。測定法等を施設間で統一することなく、基準法を確立しその方法による値を、酵素標準物質を介して、基準法と比例互換性のある日常法(標準化対応法)に伝達する酵素活性測定体系が日本臨床化学会により確立され、施設間差是正に期待が寄せられている。今回、クレアチンキナーゼに関して、この測定体系における方法間共通の検量用酵素標準物質候補として市販の管理血清を検討した。本研究では、日本臨床化学会(JSCC)常用基準法(37℃)を基準法とした。管理血清の評価に先だって、市販試薬7種による30℃と37℃の両温度での測定法がJSCC標準化対応法とみなせるかどうかについて患者血清多数を測定し検討した。その結果、全ての試薬は37℃で測定する限りJSCC標準化対応法とみなすことができた。これらの標準化対応法間で共通の酵素検量用物質としての市販管理血清の有用性に関して検討したところ、株化細胞より得られたものを含めてヒト由来のものは動物由来のもより優れていた。また、ヒト由来のCK-BBまたはCK-MMのいずれも検量用物質候補となり得ることが判明した。
- 2001-03-15
著者
関連論文
- ハブ毒に対するモノクローナル抗体作製(2) : マウス筋注法によるHR-1中和活性の証明
- ハブ毒に対するモノクローナル抗体作製(1)免疫法と抗体測定法
- In Vitro Adsorption Characteristics of Bile Salt Anions by Activated Carbon Beads for Oral Administration
- Preparation and Drug Adsorption Characteristics of Activated Carbon Beads Suitable for Oral Administration
- 成績処理システムの構築 : 光学式マーク読み取り装置利用プログラム
- 血清クレアチンキナーゼ活性測定における方法間共通検量用酵素標準物質候補としての管理血清の評価
- 陽イオン交換樹脂および活性炭によるパラコート吸着に及ぼす塩類の影響
- Adsorption and Prevention of Gastrointestinal Absorption of Nalidixic Acid by Activated Carbon Beads
- Agarose-Encapsulated Adsorbent Beads for Direct Hemoperfusion : Preparation and in Vitro Evaluation
- Selective Adsorption by Activated Charcoal Preparations for Adsorbates of Medical Interest Ranging in Molecular Weight from About 100 to 800
- 救急解毒剤としての活性炭ビーズ
- AST〔アスパラギン酸アミノトランスフェラ-ゼ〕,ALT〔アラニンアミノトランスフェラ-ゼ〕の常用基準法 (酵素検査標準化の動向) -- (測定法と技術的評価)
- Effect of Chloride Ions on the Interaction between Salicylic Acid and Human Serum Albumin Studied by Frontal Affinity Chromatography
- Studies of Drug-Protein Binding by Affinity Chromatography. II. Interactions of Bovine Serum Albumin with Various Ligands
- 高速液体クロマトグラフィー及びウリカーゼ-UV法による血清尿酸測定法の比較及び問題点
- 高速液体クロマトグラフィーによるタンパク結合の定量的研究 : 多孔性ガラスビーズに固定化したアルブミンを用いる方法
- ヒト血清中酵素活性測定の勧告法は30℃,37℃のどちらに設定すべきか?
- 集中化方式による昭和62年度の臨床化学実習を振り返って
- タイトル無し
- :Prevention of Absorption of Quinidine