大腸癌スクリーニングのための仮想大腸内視鏡
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概要
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目的 : 多列検出器型CTを用いた仮想大腸内視鏡による大腸癌スクリーニングの可能性について調べた.方法 : 仮想大腸内視鏡画像の線量依存性を調査することにより,被曝低減の可能性を調べるとともに,腹部CTスキャンデータを使用して仮想大腸内視鏡を作成し,大腸癌スクリーニングのための利点欠点を調査した.結果 : 仮想大腸内視鏡は大腸癌検出のための線量として,従来の腹部CTスキャンにおける線量の1/10以下で良い事がわかった.また,短時間に検査を終えることができ,大腸襞による死角を減ずることができた.しかし,画像の計算時間が長く,読影医師に多大な負担となった.これは,大腸癌スクリーニング適用の上で重大な問題である.結論 : 仮想大腸内視鏡は大腸癌検出のための画質を維持しながら,かなり少ない線量で撮影できることがわかった.しかし,大腸癌スクリーニングの主力となるには,ディジタル画像情報をコンピュータで定量的に解析し読影医を支援し,大腸癌を検出するコンピュータ支援診断システムの開発が必要である.
著者
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