面接の構造化に関するカウンセラー・トレーニング・プログラムの提案(タイトルと抄録のみ掲載)
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概要
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カウンセラー・トレーニングの段階として,第1段階:積極的傾聴を中心としたコミュニケーション技能を身につける段階,第2段階:1回の面接を構造的に展開し,それぞれの局面での適切な介入法を学ぶ段階,第3段階:面接の全体的な流れを読み取り,適切なケース・マネージメントができるようになることを目指す段階,という3つの段階を考えることができる。このうち,第1段階の積極的傾聴を中心としたコミュニケーション技能の習得を目指す訓練プログラムはこれまで多く提出されているが,第2段階の面接の構造化と介入法に関するトレーニングは未だ十分に手がけられていないのが現状である。本論文では,解決志向アプローチを骨格とする面接の構造化に関する訓練プログラムを提案した。このプログラムは,(1)傾聴トレーニング,(2)解決志向アプローチでの基本仮説と面接の流れ,(3)クライエントを元気づける会話の進め方,(4)会話の方向を転換する,(5)クライエントの意欲を見定める,(6)変化の手がかりを見つける,(7)フィードバックの伝え方,という7つのモジュールで構成されている。各モジュールは3ないし4時間で実施でき,全体として4日間程度の集中的トレーニングで習得できる。
- 2005-02-08
著者
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