事象関連緩電位に関する研究 (第2報) : スイッチの重さと運動関連電位
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概要
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スイッチの重さの差異と運動関連電位との関係が検討された。課題は右又は左の示指によるスイッチ押しであり,3kgと100gのスイッチが用いられた。脳波は国際脳波学会標準電極配置法によるC_3およびC_4より導出した。右利き5人の被験者から得られたおもな結果は,(1)運動側よりも対側の方が運動関連電位の出現時期は早い。(2)右手運動時よりも左手運動時の方が運動関連電位の出現は早い。(3)100gスイッチ押しよりも3kgスイッチの方が運動関連電位の出現時期は早い。(4)3kgスイッチ押しの場合,運動側よりも対側の運動関連電位は大きい。(5)100gスイッチ押しの場合,運動側に拘らずC_3の電位(左半球上)の電位が大である。(6)いずれのスイッチ押しにおいても右手運動時よりも左手運動時の方が運動関連電位は大であるというようなものであった。The relation between weight of switches and movement-associated cerebral potentials (MACPs) was investigated. Task was switch pressing by right or left forefinger and two types of switches (100g, 3kg) were adapted. EEG potentials were induced from C3 and C4 of the scalp. The results obtained from the measurements of MACPs of 5 right handed subjects were as follows: (1) MACPs appered earlier at contralateral surface of the scalp, when the switches were pressed. (2) The potentials appered earlier when the switches were pressed by the left forefinger. (3) The onset of MACPs was earlier at 3kg switch pressing than at 100g pressing. (4) Amplitude of MACPs was larger at contralateral surface (C3), when 3kg switch was pressed by right forefinger. (5) The potentials were larger in amplitude on the right hemisphere at 100g switch pressing. (6) The potentials showed larger amplitude in condition of the pressing by the left forefinger than the right.
- 大阪教育大学の論文
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