両眼の3次元位置情報を利用したヒューマンインタフェースの検討(顔とコミュニケーション及び一般)

概要

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近年, 視線や顔の動きなどを利用してマウスに代わるユーザインタフェースの実現を目指した研究が行われている.視線を利用することでユーザは手に運動障害があっても, また, 両手がふさがっていてもコンピュータを利用することができる.しかし, 眼球運動には不随意な運動が含まれることに加えて, ユーザが常に意識的に眼を動かす必要があるために, ユーザインタフェースとしては使い難い面が残る.本研究では, 非接触で利用者の視線の動きを拘束することなく, 顔の動きだけを用いて, 従来のマウス操作を代替できる高精度なポインティング操作を可能にするシステムの実現を目指している.本稿では, 両眼に映りこむ複数のプルキニエ像を検出することにより, 両眼の3次元位置を高精度に検出する方法について述べるとともに, マウスを使うことなくキーボードに手を置いたままで, 画面上の市販のアプリケーションソフトを操作できるシステムと評価実験の結果について報告する.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-10-27