骨芽細胞様細胞株 MC3T3-E1 の増殖と石灰化に及ぼすパルス電磁場刺激の影響
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概要
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骨形成に及ぼす影響刺激の影響を検討するため, 種々の磁場強度と周波数のパルス電磁場(PEMF)刺激下でMC3T3-E1細胞を培養し, DNA, ALP, ヒドロキシプロリン, 石灰化組織の形成を定量した.実験1 : PEMFの周波数を15Hzとして磁場強度を1G∿8Gまでの5段階に変えると, 実験群の細胞は培養5日目, 7日目に4Gで対照群より密に分布し, DNA量とALP活性は2G以上で有意に高まり, 4Gと6Gで最高値を示した.PEMFの磁場強度を4Gとして周波数を12.2Hz∿75Hzまでの5段階に変えると, 実験群の細胞は培養5日目, 7日目に15Hzと35Hzで対照群より密に分布し, DNA量も有意に高まった.一方, ALP活性はどの周波数でも有意に高まり, 15Hzで最高値を示した.実験2 : PEMFの磁場強度と周波数の組み合わせを4G/15Hzと中心に5種類に設定し, 細胞をセルディスク上で培養してヒドロキシプロリンと石灰化組織の形成を定量した.ヒドロキシプロリンは培養28日目に4G/15Hz, 4G/12.2Hzおよび8G/15Hzで有意に高まり, 4G/15Hzと8G/15Hzで最高値を示した.石灰化組織がセルディスク上で占める面積は4G/15Hzと8G/15Hzで対照群より有意に大きく, 重量は4G/15Hzのときえ意に大きかった.以上よりPEMF刺激は, MC3T3-E1細胞の増殖, ならびにコラーゲン生成と石灰化を促し, この効果は4G/15Hzのとき最も高まることが示された.
- 日本矯正歯科学会の論文
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