歯学部学生の食生活を中心としたライフスタイルと未処置齲歯数との関連性

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概要

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現代の若者の食生活を中心としたライフスタイルの特徴を認識した上で,彼らの生活とD歯数との関連性や,新しい口腔衛生指導の在り方を模索する目的で,本学部大学生128名を対象に齲蝕診査,栄養調査およびアンケート調査を実施した。その結果,性別,通学方法,食事形態,咀嚼意識,夕食時間の変則性,缶コーヒー摂取量の6項目について未処置齲歯数と関連性が認められた。さらに要因を分析した結果,未処置齲歯数を増やす原因で最も大きいのは缶コーヒーを1日当たり2本以上飲むこと,逆に減らす原因で最も大きいのは缶コーヒーを飲まないことであることが分かった。缶コーヒーについては本研究を通じて現代の若者においては日常的に,しかも予想以上に摂取されているということ,そしてこの習慣と未処置齲歯数との関連性の強さが浮き彫りとなった。従って本研究の結果,食生活を中心としたライフスタイルの改善が口腔衛生の向上の一助になると示唆された。
有限責任中間法人日本口腔衛生学会の論文
1996-07-30

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