正中口蓋部に生じる嚥下時の舌圧について
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概要
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本研究は, 舌圧を用いた矯正装置であるトランスパラタルアーチのループ設置部位の検討のため, 成人正常咬合者5名について, 温水を嚥下した時に正中口蓋部に生じる舌圧の計測を行った.超小型圧力センサーをレジンプレートの上顎第二小臼歯, 第一大臼歯, 第二大臼歯の正中口蓋部に設置して, センサーから口蓋粘膜表面までの距離が2mm, 4mm, 6mmとなるように変化させ計測を行ったところ, 次の結果が得られた.センサーの設置部位間の比較では, いずれのプレートの厚さにおいても, 第二小臼歯部が最も小さな値を示し, 次に第一大臼歯が有意に大きく, さらに第二大臼歯部が有意に最も大きな値を示した.また, プレートの厚さを変化させた場合, 厚さを2mmから4mmに変えるとすべての計測部位において値が大きくなり有意差が認められたが, 4mmから6mmに変えると値は大きくなるが有意差は認められなかった.今回の実験からは, ループ設置部位を垂直的には口蓋から4mm離し, 前後的には第二大臼歯部に設置するのが, 最も効果的であると示唆された.
著者
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納村 晉吉
日本大学歯学部
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納村 晉吉
日本大学 歯学部口腔外科学教室第1講座
-
齋藤 洋子
日本大学歯学部矯正学教室
-
本吉 満
日本大学歯学部矯正学教室
-
有本 方恵
日本大学歯学部矯正学教室
-
糸井 健太郎
日本大学歯学部矯正学教室
-
嶋崎 隆壽
日本大学歯学部矯正学教室
-
嶋崎 隆壽
日本大学歯学部歯科矯正学教室
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