徳島大学歯学部附属病院における矯正患者の動向
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概要
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徳島大学歯学部附属病院に矯正科が開設されて15年が経過した.これを機に, 当科における患者の実態を把握し今後の指針とするために, また特に最近の動向を知るために調査を行った.1. 15年間の患者数推移1) 当科を受診した全ての患者(予診患者)数は昭和58年(1983年)をピークに一時増加したが, それ以降大きな変動はみられなかった.そのうち実際に治療を開始した患者(実患者)数は, 200名前後でほぼ一定していた.2) 予診患者の月別平均来院数は学校の長期休暇の時期に一致して増加していた.2. 最近6年間の実患者について1) 治療開始時年齢は11歳をピークに6∿12歳で全体の62.1%を占めていた.その男女比においては年齢の増加とともに, 女子の割合が増加する傾向にあった.2) 患者の居住地区は, その90%以上が徳島県内であり, 特に当科の位置する徳島市内は40%を占めていた.3) 不正咬合別に分類すると, 上顎前突, 反対咬合, 叢生がそれぞれ全体の約1/4ずつで, ほぼ同様な比率を占めていた.反対咬合の割合は減少傾向を示した.4) 現時点<平成4年(1992年)12月>での治療状況は, 動的治療中62.3%, 保定観察中28.0%, 転医・中断6.5%であった.
- 日本矯正歯科学会の論文
著者
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天真 覚
徳島大学歯学部歯科矯正学講座
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河田 照茂
徳島大学歯学部矯正
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河田 照茂
河田矯正歯科医院
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大矢 幸子
徳島大学歯学部歯科矯正学講座
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日野 優子
徳島大学歯学部歯科矯正学講座
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矢部 祐子
徳島大学歯学部歯科矯正学講座
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