脳卒中後重症片麻痺例に対する早期起立歩行運動の効果 : 理学療法開始後1ヶ月経過時点での検討
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概要
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本研究の目的は, 脳卒中後重症片麻痺例に対する早期起立歩行運動の効果を理学療法(以下, PT)開始後1ヶ月経過時点で検討することであった。対象は, 発症時からPT開始時まで, 座位保持を含む全ての基本動作が全介助レベルであり, かつ麻痺側下肢Brunnstrom stageがII以下の重症片麻痺例28例とし, これらを早期群と対照群の各14例ずつ順次割り当てた。早期群には早期起立歩行運動として, 介助による歩行運動と起立-着席運動のみを施行し, 対照群には片麻痺例に対する従来のPTを施行した。両群ともPTは発症後可及的早期に開始した。検討項目は, PT開始後1ヶ月経過時点での麻痺側下肢Brunnstrom stage, Barthel Index(BI), 起居移動動作すなわち, 寝返り, 起き上がり, 端座位, 立位, 車椅子・ベッド間のトランスファー, 歩行の自立度とした。麻痺側下肢Brunnstrom stageについては両群間で差はなかったが, BI及び歩行を除く起居移動動作の自立度については早期群において対照群よりも高かった。以上から, 早期起立歩行運動は, 脳卒中後重症片麻痺例に対して, より効果的なPTである可能性が示唆された。
- 2001-10-20
著者
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吉田 英樹
弘前大学大学院 保健学研究科保健学専攻健康支援科学領域障害保健学分野
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松崎 隆幸
函館赤十字病院脳神経外科
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嶋崎 光哲
函館赤十字病院脳神経外科
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吉田 英樹
函館赤十字病院 リハビリテーション科
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外村 安樹子
函館赤十字病院 リハビリテーション科
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吉田 秀樹
函館赤十字病院 リハビリテーション科
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