脳卒中片麻痺患者の各種運動機能評価における最高測定値出現様式とその影響因子
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概要
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脳卒中片麻痺患者に対し, 6項目の運動機能検査を6試行ずつ行なわせ, 最初に最低及び最高測定値が得られた試行回数及び各試行の実測値を調査した。測定項目は, 健側と患側の握力及び膝伸展力, 歩行速度, 健側片脚起立時間(症例数は20〜33例)であった。これらの結果を基に, 各測定項目間の最高測定値出現様式の差異を比較した。その結果, 各項目とも複数回測定の妥当性が示唆された。また, 最高測定値は, 握力や膝伸展力の様に比較的単純な課題及び筋疲労の大きい課題が, 歩行速度や健側片脚起立時間に比し, 少ない試行回数で計測されると思われた。加えて, 各項目で最高測定値を得るまでの最適試行回数は, 両側握力では4回, 両側膝伸展力では5回と推測された。しかし, 歩行速度と健側片脚起立時間では, 6回以上の試行が必要と考えられ, 最適試行回数を推測するには至らなかった。
- 1999-11-30
著者
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