脳卒中片麻痺患者における下肢筋持久力が歩行耐久性に及ぼす影響
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概要
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脳卒中片麻痺患者(CVA患者)21例を対象に,下肢筋の能力の一部である筋持久力が歩行耐久性に及ぼす影響について検討した。対象は屋内歩行自立以上の歩行能力を有するCVA患者の内,麻痺側下肢のBrunnstrom stageがIV・Vの者に限定した。両側下肢の筋持久力及び歩行耐久性の指標として,膝伸展最大収縮20回前後の膝伸展筋力と300m最速歩行前後の歩行速度の低下率を用いた。また,歩行耐久性評価時に歩行率・重複歩距離に関しても前後比を求め,それぞれ比較した。その結果,麻痺側下肢のみ,筋持久力と歩行耐久性とに正の相関関係を認めた。また,歩行率及び重複歩距離の前後比はt検定で有意差を認めなかった。これらの結果より,麻痺側下肢の筋持久力が高い者程,歩行耐久性も高いと考えられた。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 1996-05-31
著者
-
阿部 長
豊泉会丸山病院リハビリテーション部
-
丸山 泉
豊泉会丸山病院内科
-
原 直哉
豊泉会丸山病院リハビリテーション部
-
明吉 康則
豊泉会丸山病院リハビリテーション部
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丸山 泉
豊泉会丸山病院
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阿部 長
丸山病院
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