大腿挙上運動における股関節屈曲と骨盤後傾運動のリズム
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概要
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本研究は,股関節屈曲運動における骨盤大腿リズムを矢状面及び横断面内において把握することを目的とした。男子学生9名(平均年齢23.2歳±3.7歳)を対象とし,ジャイロセンサーを用いて,背臥位での膝関節屈曲を伴う右大腿挙上の自動運動を測定した。その結果,大腿挙上運動開始直前から10°まで骨盤の前傾方向への運動がみられ,10°から90°に至るまで骨盤後傾運動1°に対し股関節屈曲運動6°の割合で直線的に変化した。骨盤には後傾運動以外に大腿挙上側への横断面内での回旋運動が生じ,大腿挙上10°に至る頃には最終回旋角度の約半分の範囲に達した。以上の結果から,骨盤大腿リズムの存在が明らかとなり,今後股関節屈曲運動の評価及び治療に考慮していく必要性が示唆された。
- 社団法人日本理学療法士協会の論文
- 2002-06-20
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