潜在理学療法士の活用に関する検討 : 自宅会員の現状調査結果報告

概要

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本研究の目的は,飛躍的な増加をみせる自宅会員に対して人材活用という視点からその実態を調査し,会員ヘの福利厚生の一環としての人材バンクの設置,人材派遣及び紹介などの潜在理学療法士の活用に関して検討するための資料とすることである。日本理学療法士協会の自宅会員として登録されている1,546名の会員より無作為に200名を抽出し,アンケート用紙を郵送し調査を実施した。アンケートは無記名で,回答は選択式あるいは記述式とした。アンケート用紙の内容は,人材バンクの必要性,非常勤就労の有無,非常勤就労要請に対する対応,非常勤就労の現状,非常勤就労の条件,自宅会員になった理由,常勤就労の阻害因子などである。調査結果より,「将来常勤・非常勤で勤務する意思のない者」以外の殆どが人材バンクの設置を望んでおり,人材バンクが設置された場合に活用したいと考えていることがわかった。自宅会員の60%は現在非常勤で就労していた。40%の「就労していない者」のなかで今後非常勤として働く「意思のない者」を除いた35%が条件次第では潜在的なマンパワーとなり得ると考えられた。自宅会員になった理由,常勤復職の疎外因子および自由記載意見からは,今後の本協会の課題や対策の検討が示唆された。
社団法人日本理学療法士協会の論文
2003-04-20

潜在理学療法士の活用に関する検討 : 自宅会員の現状調査結果報告

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