鉄道盛土に近接した大規模工事での施工観測例
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概要
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本報文では, 鉄道盛土に近接した大規模工事での施工観測例を(1)施工前の土質調査, (2)施工前の安定解析, (3)施工初期の土質調査, (4)施工時の現場試験, (5)施工時の観測, (6)のり表面の調査, の順で詳述されている。(1)では, 強度定数c'=0,φ'=35°なる決定がなされ, (2)においてはBishop and Morgensternの図表から, 安全率と間隙圧比の関係を求めた結果, まき出し時における盛土材の含水比の規制および盛土内間隙水圧の観測による安全性の確認に基づく施工が必要であると判断された。また, 盛土材の物理試験を行い, まき出し時の締固め密度と含水比の管理値を決定する((3))。次に, 施工時の現場透水試験によりロック材の透水係数と施工前の盛土材の透水係数を代表していることの確認を行った((4))。(5)では, 施工された堤体が設計条件を満足しているか否かの確認について述べている。一方, のり表面は転圧が不充分となり, 滑落の発生がみられるが, 表面型RI密度分布計による乾燥密度の測定による転圧後のゆるみ防止の必要性を述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1983-06-15
著者
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