鉄道盛土に近接した大規模土工事での施工観測例
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概要
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新幹線盛土に隣接した40mの高盛土の施工にあたって実施した一連の調査・試験・解析・現場測定・設計変更などの内容を工事の進行に沿って報告した。設計に先立って行なった1次土質調査で盛土周辺地盤の性状を調べ, ノリ面の安定解析に必要な盛土材の土質定数を求めて常時, 地震時, 豪雨時における斜面の安定解析を行ない, 国鉄より提示された安全率(常時F=1.5,地震時F=1.1)が満足されるか否かを検討した。次の2次土質調査では施工中にまき出された盛土材やロックフィル材が設計条件を満足しているか否かを確認するために, それらの材料の土質定数や透水係数を調べ, また盛土内の間ゲキ水圧の測定を行なった。さらに堤体全体が設計条件を満足しているか否かを乾燥密度と間ゲキ圧比にって確認した。これらの一連の調査・検討の他に, 予期せざる滑動の予知に関する方策として, 新幹線盛土に変位グイを, 盛土堤体に連続地下計および傾斜計を設置して変形量測定による管理を実施した。
- 1978-03-15
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