土粒子モデルによる地盤の変形・応力解析法
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概要
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有限要素法によって地盤の応力・変形を解析するには, 地盤の応力とひずみの関係が必要であるが, 本報ではこの関係式を用いないで地盤の応力・変形を解析する方法について述べた。この解析法は, 地盤をある土粒子モデル系に置き換え, 各土粒子間のポテンシャルエネルギーをそれら各土粒子の座標の関数として定義し, このモデル系に外力と境界条件を与えて全ポテンシャルエネルギーを極小にする各土粒子の座標を非線形最適化法によって決定する方法である。この解析法に関する基本的な考え方は, 既に山本が農業機械学会誌に発表しているが, 本報では山本の考え方を更に一歩進めて, 土粒子モデルの構造, 境界拘束条件の与え方, 荷重項の取扱い方などについて改良を加えた。解析例では土粒子を1m間隔の格子状に配列した高さ12m, 幅6mの2次元モデルを対象として, 下面を固定境界点とし上面から圧縮力, 引張り力, あるいは強制変位を与えた場合のモデル各点の変形と応力状態を簡単に示した。
- 1979-09-15
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