泥水シールド工法における掘削管理についての研究
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概要
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泥水シールド工法ではクローズドシステムによって掘削が行われるため, 切羽の監視は泥水圧や泥水濃度を測定することによって間接的に行われる。この泥水濃度測定に使用されるγ線密度計は法的規制を受けるなどの制約があるため, 放射線源容量の小さいものを開発し現場を利用して性能試験を行い, 併せて差圧式濃度計などの現場計測設備を使用して各リングごとに地山性状の推定を行った。新型γ精密度計の実験結果からは, 演算に用いる回帰式は対象泥水をサンプリングして較正試験から求めた定数を代入すればよいと推定された。一方サンプリングタイムが30〜60秒とタイムラグの大きいことは, 切羽の監視用として考える場合には問題があるものとみられる。各リングの掘削に沿った掘削周辺状況を示すデータから地山性状を算出することができたが, 掘削管理が特に切羽の崩壊などを監視する目的であれば, 計器の据付けは加圧室の近辺として加圧室内の土の出入りのバランス等を管理する必要がある。
- 1980-06-15
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