健康牛及び病牛の脳脊髄液中S-100Bタンパク濃度(臨床病理学)
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概要
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健康牛(15頭, 平均31.8ヶ月齢)と炎症性疾患を持つ病牛(43頭, 70.6ヶ月齢)の脳脊髄液(CSF)中のS-100B(ヒト脳障害マーカー)濃度をELISA法で測定した.健康牛及び病牛のCSF中S-100B濃度はそれぞれ2.9±1.6ng/ml, 7.0±7.4ng/mlであった.病牛のうち, 神経症状の無かった13頭が異常なS-100B高値を示したが, 神経症状のあった2頭では正常範囲だった.この上昇に関する病型は特定できなかった.このため, 牛CSF中S-100Bの診断価値についてはさらに検討が必要である.
- 2005-06-25
著者
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嶋田 伸明
(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所安全性研究チーム
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村田 英雄
(独)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所安全性研究チーム
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嶋田 伸明
(独)動物衛生研究所
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井上 孝正
佐賀中央家畜保健衛生所
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村田 英雄
(独)動物衛生研究所
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村田 英雄
家畜衛生試験場北海道支場
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Murata Hideo
Shichinohe Research Unit National Institute Of Animal Health
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