作業負担に及ぼす作業時間効果の測定のための実用的調査指標の開発
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概要
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本研究の目的は運転時間の長さが運転士に及ぼす影響について, 妥当さと簡便さを併せもつ新たな質問票を開発することである.研究方法は一継続作業時間が100分, 200分並びに400分のシミュレータによる列車運転作業実験に適合した主観データを用い, 負担評価に表れた因子を分析するとともに, 抽出した各因子とパフォーマンスおよび生理・心理反応との関連性を検討した.実験課題は運転時刻表にしたがい最高速度140km/hの運転を行うことであり, 1区間23分の周回路線を5周, 9周または17周することにより, 運転時間が約100分, 200分, 400分となるように設定した.被験者は20歳から24歳の男子大学生計19名とした.研究の結果, 作業経過に伴う自覚感として, (1)眠気・疲労, (2)負担に抗する努力, (3)あき・集中困難の3因子の重要性を指摘した.「眠気・疲労」と「あき・集中困難」は作業継続に伴う蓄積された負担の抽出に, 「負担に抗する努力」は注意や努力の心的エネルギーの抽出に有効である.現場への適用を容易にするために, 前記3因子を代表する項目を各々2個, 計6項目からなる質問票を作成し, 提案した.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 2001-10-15
著者
-
澤 貢
鉄道総合技術研究所・人間工学研究室
-
大久保 堯夫
日本大学生産工学部
-
大久保 尭夫
日本大学生産工学部管理工学科
-
芳賀 繁
立教大学現代心理学部
-
芳賀 繁
立教大学
-
澤 貢
鉄道総合技術研究所
-
宇賀神 博
武蔵野女子大学
-
宇賀神 博
鉄道総研
-
宇賀神 博
武蔵野女子大学 人間関係学部
-
宇賀神 博
財団法人鉄道総合技術研究所
-
大久保 堯夫
日本大学
-
大久保 堯夫
日本大学 生産工学部
-
澤 貢
財団法人鉄道総合技術研究所人間科学研究部(人間工学)
-
澤 貢
(財)鉄道総合技術研究所
-
宇賀神 博
武蔵野大学
-
澤 貢
鉄道総合技術研
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