欠点数の観測に誤差のある場合の観測値モデルとその応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
良品を不良品と誤って判断する確率, 不良品を良品と誤って判断する確率を導入したモデルを用いた検査・選別の研究が数多く行なわれている.これまでに提案された計数型モデルはこれら2種類の判断の誤りの確率を定数あるいは定まった分布で与えている.しかしながら, 不良品の中でも不良の程度に差があり, 不良の程度が重いか軽いかによって判断の誤りの確率が変わる場合がある.本報では欠点数を観測する場合の誤差を含む観測値モデルを与え, この観測値モデルから2種類の判断の誤りの確率を求めた.観測値モデルは, 欠点数が与えられたときの条件付分布として与えた.結果として, 不良率が低い場合には不良品を見逃しやすく, 不良率が高い場合には良品を不良品と判断し易いことが確認された.またこの観測値モデルを抜取検査, 多回全数選別に適用した場合の性質を明らかにした.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1991-08-15
著者
関連論文
- 標本分散の期待値・分散 : 有限母集団から抽出される標本分散の分布(第1報)
- ロットの最小値を保証する抜取検査 : 品質特性の分布が二母数指数分布の場合
- ロットの最小値を保証する抜取検査 : 品質特性の分布が指数分布の場合
- 欠点数の観測に誤差のある場合の観測値モデルとその応用
- 複数の検査特性をもつ製品の多回全数選別
- J-モデルを用いた多段全数選別
- 非正規型分布に基づく計量抜取検査方式の簡便計算法
- 非正規型分布に基づく抜取検査方式の簡便計算法
- 組合せ特性を保証するための構成部品の検査・選別法(I) : 部品特性値の分布のパラメータが既知で, 部品特性値の'和'を保証する場合
- 計量全数選別における測定誤差と選別基準(片側規格の場合)
- 計量抜取検査における非正規性の影響(σ-未知の場合)
- 計量抜取検査における非正規性の影響 : σ-既知の場合
- 計量抜取り検査における非正規性の影響 : σ-既知の場合
- 非正規型分布の平均値の検定