複数の検査特性をもつ製品の多回全数選別
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概要
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良品を不良品と誤って判断する確率, 不良品を良品と誤って判断する確率を導入したモデルを用いた検査・選別の研究が数多く行われている.これまでに提案された計数型モデルはこれら2種類の判断の誤りの確率を定数あるいは定まった分布で与えている.しかしながら, 不良品のなかでも不良の程度に差があり, 不良の程度が重いか軽いかによって判断の誤りの確率が変わる場合がある.最近, 一つの製品が複数個の検査特性をもち, それぞれの特性の検査に2種類の判断の誤りの確率を与えるモデルが提案された.このモデルにおいては製品がもつ規格に適合しない特性の数がその製品の不良の程度を表わすものと解釈することができる.また不良品が良品と判断される確率は製品の不良の程度によって決定される.本報では「不良の程度と判断の誤りの確率」という観点からこのモデルを見直し, 良品と判断された製品にさらに選別を繰り返す多回全数選別の特性を明らかにした.
- 社団法人日本経営工学会の論文
- 1990-04-15
著者
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