神経内分泌細胞への分化を示す子牛の胸腺癌
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概要
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7か月齢, 黒毛和種, 去勢雄牛に胸腺原発の内分泌細胞癌が認められた. 腫瘍は主として細胞質内小器官の発達の乏しい非常に未熟な細胞からなっていたが, 少数の腫瘍細胞がソマトスタチンやニューロフィラメント蛋白で陽性に染まった. ケラチンとニューロフィラメントの両方の発現は, 神経内分泌細胞への分化を特徴づける所見であった. この腫瘍は胸腺の幹細胞の腫瘍と考えられ, わずかではあるが明白なソマトスタチン産生細胞への分化を伴っていた.
- 1999-07-25
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