鶏リンパ性白血病(LL)株化細胞からの血清型2マレック病ウイルスの分離とその性状

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概要

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鶏リンパ性白血病(LL)株化細胞(BK3A)に持続感染しているマレック病ウイルス(MDV)を分離し, その血清型と病原性を調べた。また, この細胞株におけるMDV抗原の存在を調べた。分離したMDV(2H株)は血清型2と同定された。LL株化細胞の44%に血清型2のMDV抗原が検出された。血清型1および3の抗原は検出されなかった。対照としたLL株化細胞(BK3C2)では, いずれの血清型のMDV抗原も検出されなかった。2H株を接種した19羽の雛には, 臨床症状, 肉眼病変は認められなかった。このうちの3羽について, 組織病変を検査したが, 病変は認められなかった。これらの結果から, 血清型2のMDVが, LL株化細胞にCPEを起こすことなく, 高率に持続感染していることが判明した。また, 2H株はMDワクチン株の候補になり得る可能性が示唆された。
社団法人日本獣医学会の論文
1998-02-25

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