ウシ初乳中の水溶性UDP-Gal : Gal(β1-4) Glc (or GlcNAc) (α1-3)ガラクトシルトランスフェラーゼの証明
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
我々は, ウシ(ジャージ種)初乳中に初めて水溶性の(α1-3)ガラクトシルトランスフェラーゼ活性を見出だし, ρ-ニトロフェニル-β-ラクトシドを受溶体に用いることで容易に検出できることを明らかにした. アイソトープラベルした酵素反応生成物は, α-ガラクトシダーゼによってのみ分解され, 又, メチル化, 加水分解, 薄層クロマトグラフィーによって, ガラクトースがρ-ニトロフェニル-β-ラクトシドの非還元末端側ガラクトースのC-3にα-結合していることが明らかになった. 更に, この酵素は, Mn^<2+>イオンを必要とし, 至適pHは, 6.5から7.5であった. しかし, この酵素は, ヒ卜のO型赤血球をB型活性血球に変換することは出来ず, ヒト血液型のB合成酵素とは異なるものであることが明らかになった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1989-10-15
著者
関連論文
- ヒト由来大腸がん細胞の増殖に対する新しいオリゴ糖類の作用について
- MelNH_2がヒト白血病細胞(K562)の増殖を抑制するメカニズムについて
- グルコサミン, キトオリゴ糖類とアロマオイルが動物由来の培養細胞に及ぼす影響
- オリゴ糖のマウス骨芽様細胞(MC-3T3)増殖とコラーゲン産生への影響
- K562(ヒト由来白血病)細胞のGalα1-6GlcNH_2二糖類結合蛋白質について
- グルコサミンヨーグルト乳清のヒト皮膚や培養細胞への影響について
- K562細胞のメリビオサミン受容体蛋白質の分子生物学的性状
- グルコサミンを有する新規オリゴ糖の安全性について
- グルコサミンを添加した牛乳で作ったヨーグルトに関する研究
- 癌細胞(K562, BALL)の増殖を抑制するメリビオサミンの受容体分子に関する研究
- 乳酸菌の糖分解酵素を用いたオリゴ糖合成に関する研究
- ヒト白血病細胞の Melibiosamine (Gal α 1-6GlcNH_2) 受容体について
- 新規オリゴ糖類はヒト白血病(K562)細胞のアポトーシスを誘導するのか?
- 新規少糖類によるヒト白血病(K562)細胞の増殖抑制
- 内分泌攪乱化学物質とグルココルチコイドのMC3T3-E1細胞増殖に及ぼす影響
- 免疫したニワトリ卵黄から得られる抗B抗体の精製とその性状〔英文〕
- ウシ初乳中の水溶性UDP-Gal : Gal(β1-4) Glc (or GlcNAc) (α1-3)ガラクトシルトランスフェラーゼの証明
- ウシとヒト乳汁中の(β1-3)N-アセチルグルコサミニルトランスフェラーゼとラクト-N-トリオースII構造をもつオリゴ糖の関係
- 免疫したニワトリ卵黄から得られる抗B抗体の精製とその性状
- イヌの悪性がん細胞に対するGlcNH_2とGalα1-6GlcNH_2(MelNH_2)の増殖抑制効果について