周産期における乳牛と初生牛のリンパ球機能の検討
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概要
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乳牛の周産期における免疫能を把握するため, 分娩前後の血清IgG濃度およびコルチゾール濃度について, リンパ球幼若化能とTリンパ球数の変動を中心に検討した。また, 仔牛についてもそのリンパ球幼若化能とTリンパ球数の推移を出生直後から5週齢まで経時的に観察した。分娩を契機としてリンパ球幼若化能, Tリンパ球数および血清IgG濃度は低下し, 回復は分娩後約3週間であった。一方, 血清コルチゾール濃度は分娩時に有意に高くリンパ球機能低下に何らかの影響を与えているものと考えられ, 仔牛の出生時, リンパ球幼若化能およびTリンパ球数はすでに成牛の水準に近いことが示唆された。
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1987-06-15
著者
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