卵巣摘出ラットの骨粗鬆化に対する活性型ビタミンD_3の効果
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概要
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6週齢ラットの卵巣を摘出し, 6ヵ月間正常飼料で飼育したところ, 脛骨灰分量が減少し, 骨幹端における海綿骨梁が消失したが, これは血中1,25(OH)_2D_3濃度の低下にもとづく腸からのCa吸収の低下あるいは血中上皮小体ホルモン(PTH)分泌亢進による骨吸収の増加, または両者の複合によると考えられた. 活性型の1,24(R)(OH)_2D_3あるいは1,25(OH)_2D_3, 1α(OH)D_3の投与により, PTH分泌は抑制され, 投与量に相関して血清Ca値が正常化し, 骨粗鬆化が抑制された. これらの成績から, 卵巣機能の低下が骨粗鬆化発生の要因であり, 活性型ビタミンD_3が骨粗鬆化の防止に有効であることが示唆された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1985-06-15
著者
-
一木 彦三
日本獣医畜産大学
-
一木 彦三
日本獣医畜産大学獣医第二外科学教室
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伊沢 義弘
帝人生物医学研究所
-
蒔田 徳太郎
帝人生物医学研究所
-
伊沢 義弘
帝人(株)生物医学研究所
-
蒔田 徳太郎
帝人(株)生物医学研究所
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