スペキュラーマイクロスコープによるウサギの角膜内皮細胞の観察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
接触型のスペキュラーマイクロスコープを用いて, 全身麻酔下で雄19匹および雌19匹の日本白色種ウサギ(年齢:6〜15ヵ月)の角膜内皮細胞を観察した. この方法で角膜内皮を観察すると, 大きさの均一な五ないし六角形の内皮細胞が規則正しく配列しているのがみられた. また, 一部の動物には大型の内皮細胞が所々にみられた. これらの大型細胞の輪郭はなめらかで, その大きさは普通サイズの細胞の3ないし15倍程であった. また, 大型細胞は互いに孤立して存在し, 観察したすべての年齢の雌雄に, 片側あるいは両側性にみられた. しかし, 大型の内皮細胞の出現状況と角膜の外傷あるいは前房内の炎症との関連性は認められなかった. 内皮細胞の密度(cells/mm^2)および大型の内皮細胞の出現頻度には, 左右の差, 性差は明らかでなかった. しかし, 加齢によると考えられる内皮細胞密度の減少傾向が12ヵ月齢以上のウサギにみられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1995-04-15
著者
関連論文
- スペキュラーマイクロスコープによるコモンマーモセットの角膜内皮細胞の観察
- 正常カニクイザルにおける心室壁の厚さおよび血圧の測定値
- スペキュラーマイクロスコープによるウサギの角膜内皮細胞の観察
- スペキュラーマイクロスコープによるカニクイザルの角膜内皮細胞の観察(短報)
- ACE阻害薬