消化管運動改善剤ecabapideの易卒中性自然発症高血圧ラット (SHRSP) の胃排出に対する作用 (短報)
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概要
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Ecabapideは胃迷走神経系求心神経活動の抑制を介し, 遠心神経活動を亢進して胃排出あるいは胃運動の低下を改善する新規gastroprokinetic agentである. 今回, 胃運動が異常 (低下) 状態にあることが知られている易卒中性自然発症高血圧雄性ラット (SHRSP, 9-15週齢) にecabapideを単回および連続経口投与して, 胃排出に対する影響を無麻酔下acetaminophen法で調べた. その結果, ecabapideは単回 (強制) 投与で1mg/kg, 2週間 (強制) 連投で0.3および1mg/kg, 4週間 (混餌) 連投で7.7mg/kgの用量でSHRSPの胃排出を有意に改善した. これらの結果により, ecabapideは重篤な高血圧症モデルであるSHRSPの胃排泄をtachyphylaxisを示すことなく改善することが明らかとなった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1997-12-25
著者
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