クジャクバトからのマイコプラズマの分離(短報)

概要

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宮崎県内の異なる2力所の動物公園の敷地内で自然状態で放鳥飼育されているクジャクバト(fantail, ドバトの一種)60羽の口腔粘液および総排泄腔からマイコプラズマ(MycoplasmaおよびUreaplasma)の分離培養を試みた. その結果, 口腔粘液よりMycoplasma columbinumが60例中28例(46.7%)から, M. columboraleが22例(36.7%)から, M. columbinasaleが1例(1.7%)からそれぞれ分離された. Ureaplasmaは検査したいずれの検体からも分離されなかった. 以上の成績から, クジャクバトの60羽中41羽(68.3%)の口腔には, M. columbinum, M. columboraleまたはM. columbinasaleの内の1〜2種が生息していることが示され, また, 頻度は低いものの, これまで国外の呼吸器病のレース用ハトやニワトリから分離されたM. columbinasaleが, 国内のハトにも生息していることが確認された.
社団法人日本獣医学会の論文
1997-06-25