貯油タンク基礎の地震時安定性
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概要
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新潟地震では地盤の液状化に起因するタンクの不同沈下が生じたが, その他にタンクアニュラープレート付近の基礎マウンドが局所的に破壊し, タンクが周縁部で局部的に沈下するような被害が顕著に見られた。本報告ではこのタイプのタンク基礎の破壊原因を究明し, 今後の基礎設計法に反映させるため, 数値解析及び模型実験による現象の解明を行った。その結果, 地震時に貯留液体の動液圧によりタンク側板直下の基礎に大きな鉛直集中応力が加わり, それが基礎破壊の主要因となることが明らかとなった。さらに基礎端部に生じた破壊は地震動の継続により徐々に基礎内部へ拡大する傾向が認められた。したがって基礎の耐震性を増すためには基礎周縁部に転圧した砕石などのせん断強度の大きな材料を使用するとともに, 基礎の周囲をRCリングウォールで囲い込むタンクマウンドの側方への変形を妨げることが非常に有効であることが示された。
- 1978-12-15
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