地震時の土の動的特性
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概要
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地震時における土の動的問題を変形の問題と破壊の問題とに分けると, 前者は地盤や構造物の振動の問題, 後者は地盤破壊や構造物の崩壊の問題と密接な関係がある。まず地盤を構成する土は地震時に発生するセン断力によって変形を生ずるが, その変形特性は剛性率と減衰定数とに集約される。これらの値を支配する因子として, ヒズミの大きさ, 応力の繰返し回数, 土に作用する有効拘束圧, 応力履歴, 土の間ゲキ比などをあげ, 特にヒズミのレベルによる変形特性の相違をそれらの測定に適した試験法とともに論じている。また, 供試体を用いた室内実験によるセン断剛性やヤング率と, 地盤における波動の伝パ速度の測定値から定めた値との関係についての興味ある成果を紹介している。一方, 地震時における土の破壊の例としては飽和砂の液状化の問題を取り上げ, 特に現地盤における液状化の予測の重要性を指摘し, その手法について述べている。さらに堤体に生ずる応力や, 砂と粘土が互層をなす地盤での液状化などについても観測例や実例と対比しつつ検討すべき要素の多いことを述べている。
- 1975-12-15
著者
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