軟弱地盤と建築 : 1.概論 : 2.軟弱地盤とは : 3.軟弱地盤の性質
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概要
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軟弱地盤とはチュウ積層のうち特に粘性土を主体とする地層を指し, 次のような地質的環境のところに形成される。(1)砂州で湾口を閉ざされた流入土砂量の少いオボレ谷(2)オボレ谷残存湖沼の沿岸(3)潟湖の跡(4)内湾に流入する緩流河川の河口三角州(5)自然堤防背後の後背湿地(6)本流タイ積物で出口を閉ざされた小板谷の出口(一時的に沼沢化した跡)一般にオボレ谷, 三角州は, 比較的厚い海性の粘土層の上に細砂層が載っているが, (1), (6)では表層部は沼沢タイ積物のピートでおおわれる。(5)は最下底にオボレ谷以前の河川扇状地レキ, その上にオボレ谷時代の粘性土層, 三角州・海浜性の砂質土層, 最上部にはんらんタイ積物か沼沢地成のタイ積物でおおわれる。粘性土はN<4,一軸圧縮強度q_u=0.5〜0.2kg/cm^2で圧縮性も大きい。砂質土はN=5〜10ときわめてゆるく地震時に液状化のおそれがある。最近は軟弱層下部の滞水層から地下水の過剰な揚上げが行なわれ, 地盤沈下を生じている例が多い。
- 1975-09-15
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