超軟弱粘土のレオロジー特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
多相混合体としての土の, レオロジー特性の測定法の確立を目的として, 円スイ円板レオメーターを用い主としてストレスオーバーシュート現象に注目して行なった実験である。試験機には垂直応力測定器および超小型圧力センサを用いた間ゲキ水圧計をも取り付けている。試料は大阪南港埋立て地付近のチュウ積粘土で, 定常ズリ流動特性, 流動停止後の応力緩和特性およびストレスオーバーシュート現象について測定した。まず, ストレスオーバー現象をつぎのようにみる。すなわちシキソトロピー効果によって定常ズリ停止後の静置効果が表われ, 再び定常ズリ流動開始時には定常応力値よりも過剰な応力が発達することによる現象と考える。とくに, 再ズリ流動時のセン断応力のピーク値(τ_r)_pと定常値(τ_r)_sの比すなわち(τ_r)_p/(τ_r)_sと含水比の関係において, 静置時間の効果がもっとも顕著になる含水比があることが見いだされた。このことは含水比が十分大きいと粘土-水素はニュートン流体として挙動することを示している。また非線形粘弾性理論によって定性的にストレスオーバーシュート現象を説明できると述べている。
- 社団法人地盤工学会の論文
- 1974-12-15
著者
関連論文
- RESPONSE OF PORO-ELASTOPLASTIC BEDS TO STANDING WAVES
- THEORY OF UNDRAINED CREEP RUPTURE OF NORMALLY CONSOLIDATED CLAY BASED ON ELASTO-VISCOPLASTICITY
- ANALYSIS OF PARTIALLY-DRAINED TRIAXIAL TESTING OF CLAY
- 粘土の動的弾性係数に関する理論的考察
- 粘土のクリープ破壊について
- 超軟弱粘土のレオロジー特性
- 非線形粘弾性理論に基づく飽和粘土のレオロジー特性の解析
- FLOW CHARACTERISTICS OF CLAYS
- A STUDY OF THE STRESS-STRAIN-TIME BEHAVIOR OF SATURATED CLAYS BASED ON A THEORY OF NONLINEAR VISCOELASTICITY
- RESPONSE OF PORO-ELASTOPLASTIC BEDS TO STANDING WAVES
- 軟岩の吸水膨張に関する一考察
- 超軟弱粘土のレオロジー特性
- FLOW CHARACTERISTICS OF CLAYS
- 一次元圧密における粘土のレオロジー挙動(『土質工学会論文報告集』Vol.16,No.1(1976年3月発行)掲載論文の概要)
- THEORY OF ONE-DIMENSIONAL CONSOLIDATION OF CLAYS WITH CONSIDERATION OF THEIR RHEOLOGICAL PROPERTIES
- SIGNIFICANCE OF TWO-POINT STRAIN MEASUREMENT IN SPT
- OVERTURNING OF CAISSONS BY STORM WAVES
- MODEL TEST AND ANALYSIS OF NEGATIVE FRICTION ACTING OF PILES